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​夏色の夢-忘れ物

一足先に初夏の空気。

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蝉の音(ね)と深緑。
大好きな色はきえてしまったから、音だけを頼りに。
苦しくても進めなんていう大人が嫌いだから、
せめて一人ぼっちであの場所へ向かおう。
青い空の上に、忘れ物をしてしまった。
もうすぐオレンジ色の季節が来る。
もうすぐ夢が終わってしまう。
その前に走り出さなきゃいけない。
好きなものを好きといえなかった、あの時の自分を、
振り返らずに今日を走ろう。


*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*

夏色の夢が終わってしまう前に、
自分という存在を迷ってしまわないように、
空の青さに溶け込むように、
忘れ物をした。

みなさんのお声、聞かせてくださいな。

 

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